Special Interview 輝く女性
作者: 鹿児島LEAP   

2010.10月号 掲載

LEAP鹿児島

 

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お客様の笑顔、そして伝わる喜びが原動力です。

1970年に「地方にもシャンソンの文化を広げよう」とOpenしたシャンソニエ“ソワレ・ド・パリ”。

1993年に現オーナーの加藤和子さんが引き継ぎ、現在、共に歌声を披露しているのが娘のsakuraさんだ。

6月、東京で行われたコンテストでダブル受賞に輝いた彼女に、これまでのあゆみや音楽への思いを伺った。

 

本格的に音楽の道に進むまで…。

物心ついた時から音楽は身近な存在だったと話すsakuraさん。

シャンソン歌手である母、加藤和子さんの影響で、

幼い頃からピアノを始めとする楽器のレッスンを受けていた。

「母とよく一緒に音楽を聞いてよく歌っていました。Classicや童謡が多かったですね」

と当時を振り返ってニッコリ。

本格的にシャンソンとカンツォーネを学び始めたのは

鹿児島国際大学短期大学部の音楽科声楽専攻卒業後のこと。

東京でシャンソン歌手でもあり翻訳家でもある槇小奈帆氏に師事さいた期間は

かけがえのないものだったという。

「先生からは歌だけでなく、人としてのあり方も学びました。

そこから沢山の方に支えられて今があることを痛感させられました」

 

コンクールでの受賞

本格的にソワレのメンバーになってからは、さらに才能を開花させた。

2004年に第20回アマチュアシャンソンコンクールにてグランプリを受賞。

さらに今年6月には、“真撃な気持ちと情熱をもってカンツォーネに取り組む、隠れた人材を発掘する”

目的のコンクール「太陽カンツォーネコンコルソ」でポピュラー部門の最優秀歌唱賞と河合秀朋賞を受賞した。

曲目は、映画「恋愛専科」の挿入歌 AL DI LA 。

カンツォーネのスタンダードナンバーでありながら一般的にも馴染み深い。

「カンツォーネはダイナミックなメロディーが魅力的。シャンソンは歌詞に奥深さを感じ惹かれます。

いいと感じた音楽はジャンルを問わず取り入れたいですね。

気持良く歌うためには、日々の体調管理を怠らないこと。

良いものを見て感じて感覚を磨くことを大切にしています。」

そう語る彼女の柔らかい笑顔から、プロとしての姿勢が伝わる。

 

sakuraさんにとって歌うことは?

 実績が出来た今も目標は歌い続けること。

「話すことはあまり得意ではないですが、歌なら素直に自分の想いを表現できる気がします。

お客様から“元気がでた”と言われると凄く嬉しい。伝わる喜びが原動力です」

10月11日にはコンクール優勝を記念して、鹿児島けんみん交流センターで初のソロコンサートが開催決定。

これまでの集大成となる公演に期待しよう。